この記事では、下記の様なお悩みの方に向けて書いています。
あなたは、これまで「統計学」についてきちんと勉強したことがありますか?
もしかすると、「学校の勉強で少しやったことがあるかも…」「勉強したもののちんぷんかんぷんで…」といった状態ではありませんか?
僕も、元々は統計学についてはきんぷんかんぷんな状態でした。
ただ、データ活用の仕事に携わることになり、「統計学が全く分からない」状態だと会話に支障きたす可能性があり、必死で独学しました。
この記事をお読みのあなたも、もしかしたら似たような状況ではありませんか?
ただ、統計学ってかなり取っつきづらいですよね?
文系出身の僕も同じ気持ちを持っていたので、統計学を独学するため、初めの1冊を慎重に慎重に選びました。
本屋に行き「統計」という言葉の付く本を片っ端から読んでみて、数冊選んで勉強してみました。
その経験から、統計学を独学で学ぶ時の初めの1冊として最も適していると感じたのが、「はじめての統計学」です。
この本は大学の統計学の授業でも用いられることのある本ですが、特に独学の人に向いていると強く思いました。
見た目は堅苦しそうだし、そこそこの厚さがある本なので、ぱっと見初心者には敬遠されがちそうな見た目をしています。
ただ、独学で統計学を学ぶなら、ベストと思えるのはこの本でした。
それでは、この本が何故おすすめかについて、ご紹介して行きたいと思います!
1冊におすすめ!(ただし「簡単」な本ではない!)
点数:[star rate=”5.0″]
何故この本を統計学の勉強の1冊目に紹介するかというと、統計学の基礎について、骨太な知識が得られると感じたからです。
この本は約25年前に書かれた割と古い本なのですが、統計学の本の中では名著と言われている本です。
慶應大学の教授が書いた本なのですが、面白いのが、この人が統計学の専門家ではないという点です。
そのため、統計学の門外漢に対しても、かなり分かりやすく書かれており、統計学を学ぶ同士として、同じ目線で取り組んでいるような印象を受けます。
また、この本は決して簡単な本では全くありません。むしろ、大学の授業で使われる様な重ための本です笑。
ただ、何故私が初心者にこの本を敢えておすすめするかというと、この本の基本姿勢が「手を動かしながら学ぶ」という点にあります。
統計学は、一見複雑に見える計算式が多数出てくるのですが、この本では、何故そのような式になっているのか?をコツコツ手を動かしながら計算することを推奨するスタイルになっており、実際に鉛筆を走らせながら学んでいくことで、少しずつ統計学が「自分のもの」になっていく感覚が得られるのがこの本の一番特徴と言えると思います。
独学を前提として書かれている
また、この本は大学の授業でも採用されてはいますが、一方で、基本的に独学向けの本として書かれています。そのため、一見よく分からない概念が出て来た時でも、「じゃあ何故このような考え方になるのか?」について、著者から絶妙のタイミングで合いの手が入るため、挫折することなく読み進めることが出来ます。個人的に、統計学はかなり考え方に癖があり、本当の入門書の様な本を何冊読んでも、表面的には分かったようになりますが、結局「使える知識」として身に付かないと感じています。そのため、独学を前提として書かれている、かつ本質をしっかり見据えた骨太な本、というのはこの本ならではと思っています。
読んでみた感想
僕も、実際に1ヶ月位かかり、この本を読了しました。正直、一週目で全てを理解したとはいえないのですが、それでも、統計学について、「基本は分かっている」という自信が生まれたように思います。
また、これは名著と呼ばれる本ならではの効用だと思うのですが、この本で学んだことによって、他の統計学の本を呼んだ時に、その知識が統計学上の何処に位置付けられるのかのような、いわゆる「統計学の全体感」を会得出来た気がします。
そのため、統計学について、恐れがなくなったというか、勿論自由に使いこなせる様になった訳ではないですが、「一通り学んだ」と旨を張って言える状態になったと思います。
最後に
この本を書店で実際に見てみると、人によっては「初心者になんちゅう本を勧めるんだ」と思われる方もいるかもしれませんが、上で書いた通り、あくまで初心者、かつ独学向けの内容ですので、見た目よりはとっつきやすい印象を得られると思います笑。
また、この本は気軽にパラパラ読む、というよりは、机にかじりついて手を動かしながら勉強する学生的なスタイルが向いている本かと思いますので、学生時代に戻ったような気分も味わえます笑。
初心者の方は、騙されたと思って、この本をやり通してみると、「統計学」の極太な基礎を身に付けることが出来ると思います!