月間100万PVを誇る米国株を中心とする資産運用サイトを運営しているたぱぞうさん著の『お金が増える 米国株超楽ちん投資術』を読みました!
初心者の方向けに非常に分かりやすく書かれており、これまで国内の株式にしか投資して来なかった人に是非読んで欲しい本です!
確かに、現在はコロナが実体経済に大きな影響を与えており、特に米国では、米労働省が昨日8日に発表した雇用統計では、米失業率が戦後最悪の14%となり、 4月の就業者2050万人減という事態が生じています。
では、米国への投資はやめた方が良いのでしょうか?
この本を読めば、それでも株式投資先として、それでもなお米国が現状で最も投資効率が良い市場であるということを納得出来るでしょう
。また、併せて、コロナの影響による暴落を経験した現在の状況を鑑みて、どの米国ETFがおすすめ出来るかについても解説していきたい思います!
米国市場に投資すべき理由①株主市場が成熟している
米国の企業は、日本よりも「会社は株主の物」というマインドが徹底されています。
そのため、株主にとって不利益になるような経営者は即刻責任を問われ解任されてしまいます。
そのため、米国経営者は株主への還元を強く意識した経営を行い、安易な増資等は行わなくなるのです。
また、例えば、S&P500という、米国の大型500銘柄で構成された米国の株式市場全体を表す代表的な指数がありますが、直近の30年間上昇傾向を続けています。
何故でしょうか?
それは、米国市場の場合、日本と違い、上場後でも上場後基準を満たし続けなければ上場を維持出来ないので、その分必死で各企業成長を意識するため、結果として株価指数も上がり続けられる仕組みなっているのです。
既得権益のぬるま湯に浸かりきっている日本の上場企業の多くとは対照的ですね。
米国市場に投資すべき理由②消費力、人口増加率が高く今後も成長を見込める
アメリカ人は世界一借金と消費が大きいことで有名です。
勿論借金が大きいこと自体は賛否あると思いますが、良く言えばそれだけ経済を回す力が大きく、その様な消費者を相手にする企業にとっては、成長しやすい市場であることを意味します。
一方で、日本では高齢化が進んでおり、また、若い人の間では消費離れという言葉もある程消費が落ち込んでおり、結果ここ20年程日経平均株価は大きく伸びてはいません。
政府は今後もこのようなマクロの動向に大きなインパクトのある移民政策にも消極的な姿勢を示しているので、この傾向は今後も続くと思われます。
また、米国は消費力の高さもさることながら、人口増加を続けており、2030年には人口3.5億人、2050年には3.8億人になると見込まれていますとのことです。
何故なら、米国は積極的に移民を受け入れており、かつ移民にとっても今でも最も魅力的な移民先として認知されているからです。
このような理由で、米国は活発な労働力、同時に消費性向も高い人口を伸ばし続けることが出来るのです(なお、日本は労働環境の劣悪さ、かつ現在では給与も先進国内ではかなり低い方に位置しており、移民を積極的に受け入れる姿勢を取ったとしても、移民候補の人達から選ばれないだろういう見方をされています)
では、米国株式市場の何に投資した方が良いのか?
たぱぞうさんは、一番のおすすめとして「VTI」という米国ETFを推奨しています。
これは、米国市場全体に対する分散投資(インデックス投資)で、具体的な銘柄として「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を推奨しています。確かに「大きくは儲けられないが平均以上のリターンを最も高い確率で望める」投資先としてはまず間違いないでしょう。
また、個人的には、今回のコロナ暴落で意外にも評価が上がった投資先があります。
それは、ハイテク(IT)関連です。これまで、ハイテク株は景気敏感株とされ、景気の悪化の影響を受けやすいとされていたのですが、今回のコロナ暴落後、想像以上のスピードで回復しており、また、テレワークの浸透によりAmazonやZoom、今後も大きく伸びていくと見込まれ、再評価されています。そのように考えると、「VGT」、バンガード・米国情報技術セクターETFなどは今後注目出来るのではないかと個人的に思います。
最後に
今年の3月4月は、証券口座の開設の数が非常に増えたとのニュースがありました。
このような状況下でも、多くの方が、今後の成長を強く期待している証だと思います。
もしこれから投資を始めてみようという方は、日本の国内株式だけでなく、米国株式にも目を向けては如何でしょうか。
一見馴染みがなくハードルが高いと感じるかもしれませんが、たぱぞうさんのこの本を読み終えれば、すっかり身近に感じられるようになってると思いますよ。(勿論未来は誰にも分からないので、投資は自己責任でお願いします!)