現在コロナによる実体経済へのダメージはお構いなしに、株価だけ値上がりしている状況で、中々投資判断が難しいですね。
そのせいで、僕は今はショートポジションを取っており、今がバブルなのか、コロナの影響の底を抜けたのか、中々判断がつきづらいと感じています。
今回は、投資から一歩視点を上げて、投資だけではなく「このような危機的状況においてどう考えるべきか?」を改めて考えてみるために、ジム・ロジャーズの『危機の時代』を読んでみました。
ジム・ロジャーズは非常に歴史好き・旅好きの投資家で、個人的には人柄も含めて大好きな投資家です。
では、個人的に特に参考になった点をご紹介します!
常識は15年で変わる
全ての常識は15年で劇的に変わります。
今回のコロナは正にそのきっかけですね。1年前に、感染症で世界中の人々が家から出られなくなり、マスクやアルコール消毒液が手に入らなくなり、オリンピックが延期になると誰が予想できたでしょうか。
個人的には、特に働き方について今回のコロナを機会に大きく価値感が変わると考えており、これまでの働き方、お金を得る方法について、時代が大きく変わると感じています。
新しい仕事の価値観の下で、今後どのような需要が発生し、どの業界や会社や人にお金が集まっていくのか、要注目だと考えています。
チャンスに着目し投資する
危機や災害時に成功する投資は、多くの人が負けている中でもチャンスがあることを意識、探し出し、そこに投資することだとジム・ロジャーズは述べています。
例えば、今回は航空業界や外食業界、アパレル業界へのダメージが取り立たされがちですが、一方で、スーパーやドラッグといった生活必需品、ITは売上を伸ばしており、さらにコロナが終息に近くなると、一気にこれまで以上に回復する業界、企業も生まれてくるでしょう。
如何にその変化にいち早く気付き、投資するかが肝要になります。
大転記の時期、今こそチャンスを探そう!
次は中国の時代に?
この100年はアメリカの時代でしたが、100年単位で見ると常に世界の覇権国は移り変わっています。
今はアメリカがNo.1が常識の時代ですが、アメリカはかなりの金額の借金を抱えており、トランプ政権下における自国優遇政策による鎖国化等、今後もNo.1を維持していけるかについて、多くのリスクを抱えています。
現在は米国と中国は目下貿易戦争中ですが、中国はコロナからいち早く回復し、国内需要も取り戻しつつあり、もしかすると今回のコロナを機に、潮流が変わるかもしれない可能性を秘めています。
コロナ発生までは米国ETF等が押しも押されぬ人気でしたが、今後中国への投資の機会も探ってみた方が良いかもしれません。
最後に
この『危機の時代』は、コロナについて言及したものではなく、もっと一般的な(景気が)危機的な状況の時に有用な考え方と、如何に危機的状況を乗り切るために普段から意識するか、について書かれた本で、かなり賞味期限の長い本だと感じました。
今後の投資について、長期的、多角的に考える視点を得られるので、気になる人は是非一読することをおすすめします!